看護師から言語聴覚士への転職となると働く環境は同じでも全く別の分野で業務をこなすことになると考える人もいるでしょう。しかし実際にはそうではなく、看護師と言語聴覚士というのは連携を取りながら患者さんのサポートにあたっていきます。
言語聴覚士は話す、聴くといった機能の訓練などを行っていく他に、嚥下機能のリハビリ、指導なども行っていきます。患者さん安全に口から食べる機能を備えているかの評価、安全に食べることを目的とした際にどのような介入が必要になるかをそれぞれの専門分野の面から意見を出し合いサポートしていきます。
リハビリなどを行う場合にもスケジュール調整など現場での連携が必要となります。また、言語や聴覚に関わる機能に困難がある患者さんとのより有効な意思疎通のための手段の提案、助言なども行っていきます。看護師と上手く連携をとることで患者さんに対する治療やケアの質にも違いが出てきますから、この2つの仕事の関わりというのはとても重要です。
看護師から言語聴覚士に転職をする場合、看護師の業務内容や事情について自らの経験でよく把握していますから、連携という面では非常に優秀な言語聴覚士になれる可能性が高いです。2つの仕事について理解をしたうえで患者さんのサポートに当たれるため、よりスムーズに連携をとって必要な支援を行っていけるでしょう。看護師の経験を持っていることで、連携することとなる担当看護師にもありがたがられる可能性もあります。