看護師として仕事をしていくなかで、患者さんのケアをしていくうちに自分の新しい道を見いだす人は少なくありません。なかでも患者さんの言語障害や聴覚障害に付き添うことで言語聴覚士の仕事に興味を持つ人は多いです。
看護師が新たに言語聴覚士を目指す場合、国家試験を受けて言語聴覚士の資格を取得する必要があります。言語聴覚士養成機関にて3年以上知識や技能を学ぶか、大学に2年以上もしくは高等専門学校に5年以上修業し厚生労働大臣指定の8科目を習得した上で養成所で1年以上知識・技能を習得することで受験資格が与えられます。
看護師の資格を有しているからといって優遇される部分は無く一からの勉強となるので努力が必要です。しかし看護師として患者さんと接してきた経験が活きるのは間違いないでしょう。実際に言語や聴覚に障害を抱える患者さんが抱える苦しみや、どのように対応していくべきなのかを知っているのは非常に有利です。どのようなサポートが必要なのかや医師との連携の仕方などもすでに心得ている部分が多いため、資格を取ってしまえば即戦力として活躍していけます。
言語聴覚士の仕事場は病院の耳鼻咽喉科やリハビリテーション科、口腔外科といったところへの勤務ですから、慣れた職場で働けるというのもメリットです。看護師としての経験を活かし新しい分野で活躍していけるので、仕事へのモチベーションも高く維持できるでしょう。2つの資格を活かしてより有意義に働いていけます。